発達障害 親子サポート cocorosalon Aun BLOG

遠藤歩

コロッケという名のラヴレター


私と子どもと発達障害と。cocorosalon Aun(ココロサロンアン)

 

コロッケという名のラヴレター

 

コロッケ。それは私にとって作るのがとても面倒な献立です。切る、茹でる、炒める、潰す、衣をつける(しかも3段階の工程を経て)、そして揚げる、というたくさんの作業をしなければ完成しない。

 

しかも、大量のジャガイモを仕込んだつもりでも、出来上がると思ったほどの量ができずあっという間になくなってしまう!

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確かに揚げたてのコロッケはとっても美味しいですよね。サクッとしてジュワッとしてホクッとして幸せな気持ちになります。でもやっぱり、作るのは面倒~。

 

しかし私の夫は手作り揚げたてコロッケが大好きなんです。「手作り」で「揚げたて」のが。

 

夕飯がコロッケの日はそれはそれは幸せそうです。帰ってきて揚げる前のコロッケが作業台に鎮座しているのを発見するともう飛び上がって喜んでくれます。

 

たぶん、A5クラスの最高級国産黒毛和牛霜降りステーキよりも喜ぶと思います。(そんなの出したことないけど)

 

それだけ喜ぶんだから、頻繁に食卓に出せば良い・・・のかもしれませんが、そうは問屋が卸さないのです。

 

それは、私が作るのが面倒だからという理由だけではありません。そりゃ多少はそれも理由ではあるのですが。でもね、好きなものばかりを頻繁に作るというのはあんまり良くありません。

 

時々、とってもお子さん思いで子育てに熱心で優しいお母さんから、作ったものを食べず「〇〇が食べたい」と言われたらそれを作り直して出してあげる、という話を聞くことがあります。

 

それって一見とても優しいことのように思えますが、食育的に言うとあまり良い事ではありません。

 

お母さんが子どものために用意した食事。それが手作りであっても買ってきたものであっても、子どもを思って用意したものに違いありません。

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そして、最初に出した食事に使われた食材達だって命あるものです。「これやだ、いらない」で済ませられる命ではありません。

 

作り手の思いだってあります。たとえ料理が苦手でも、栄養の知識がなくても、それでも食べる人を思って用意したものに違いありません。

 

その食材の命や作り手の思いを、用意した張本人が簡単に否定してしまってはいけないと思うのです。

 

私はあんまり優しいお母さんではないので、息子が、用意した食事に対して「これ食べたくない」なんて言おうものなら「では食べなくて結構。君はそうやって母さんや食べ物の思いを無駄にするのね」と言うだけで、代替メニューを用意することはありません。

 

以前、尊敬する、とある小学校の管理栄養士さんの講演会に行ったときに、こんなお話しをされていました。

 

献立の中には子どもたちに人気なものがあれば、そうでないものもある。あまり人気のないメニューの時には残りが多いこともあるが、それでも人気のあるものばかりは出さない。

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それは、様々な食べ物に触れてほしいから、そして人気がないからこそ自分からは手を出さないであろうものに給食という場を通じて触れてほしいから。

 

そして、たまにしか巡り合えないことで、好きなものを食べられるときの幸せを存分に感じてほしいから、と。

 

本当にその通りだと思いました。本人が好きでないものは、こちらが用意しない限り自分から手を伸ばすことはないでしょう。

 

でも、いろいろな食の体験をしてほしいし、そこから新たな発見があるかもしれないし、それまで気づかなかった美味しさに気づくチャンスになるかもしれない。

 

それにね、我が家のコロッケだって、あまり頻繁に出していたら、コロッケが食卓に登場するときにワクワクする気持ちが薄れてしまうと思うんですよ。

 

さすがに夫は大人なので、食卓に出てきたものが好きな食べ物ではなくたって「これやだ。いらない」とは言いません。コロッケの時と打って変わって淡々と黙々と食事をします。

 

しかし、それでも私は夫が好きなものばかりを食卓に上げるということはしません。体のことを考えて食卓を作り上げるのです。健康でいてほしいから。今日も笑顔でいてほしいから。

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そして、たまーにコロッケを食卓に上げるのです。

 

我が家にとってコロッケは特別なもの。夫がコロッケ大好きなことを私は知っているし、私がコロッケを作るのを面倒だと思っていることを夫は知っています。

 

だからコロッケが食卓に上がることが、我が家の食卓においてはスペシャルなことであるというのは、お互いの共通認識なのです。

 

先日のバレンタインでも、私が夫にプレゼントしたのはチョコレートではなくコロッケでした。しかも今回はハート形のコロッケ。

 

バレンタインだから特別というのもあったのですが、間もなく出産を控えており、出産が終われば1か月ほど実家に帰ってしまうから、しばらく夫は一人でご飯を食べることになります。

 

そして里帰りから戻ってきても2人育児がどんなものか予測ができないので、次にコロッケを作れるのはいつになるか分からない。だから今回のコロッケは特別中の特別で、いつもより大さじ10杯増しくらいの愛を込めて作ったのです。

 

そんな思いを込めてハートのコロッケ。ジャガイモ 1.5 kg 分。ちゃんと思いは伝わったかしら。

蜀咏悄 (2)

そんなわけで、このコラムもしばらく産休・育休させていただきます。また戻ってくる時まで、食いしん坊の鼻を効かせて美味しい情報を集めておきますので、復帰の際には、どうぞよろしくお願いします!

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